私が現地カナダで、この天然木と出会って、既に十年は経つでしょう。
初めて切り出された天然木を見た時、身震いする程感動した事を覚えています。そして現地で建てられている築百年以上のビンテージハウスを見るにつけ、どうしてもこの木材を使って、『美しい長寿命の家を創りたい』との想いが強くなったのは自然の流れかもしれません。
それでも道は平坦ではありません。原生林から切り出された良質な天然木は現地の木材市場にすら、定量が流通せず、安定した供給が望めなかったのです。
そこで、市場に出る前からの購入を試みましたが、やはりお国柄の違い・・タイムリーにビジネスライクな付き合いをするには、リスクが大きすぎました。
さてここで、天然木とはなんぞや?ですが、読んで字のごとく『人の手が入っていない』原生林から駆り出された木材の事で、人工林で育てられた木をセカンドグロスと呼ぶのに対し、原生林から切り出されるそれは、オールドグロスと呼ばれ
、もちろん現地カナダでも大変貴重な資産なのです。
もちろん原生林はヒトの手が入っていませんから、その鬱蒼(うっそう)とした森林では、人工林と比べて樹木の生長は極端に遅く、山によっては同じ成長過程に倍以上の年月を費やす事もザラなのです。
人工林から切り出された木材とは、やはり異質と言えます。
森林大国カナダの森林は、その全てが国有林で、伐採・植樹・手入れが計画的に行われています。
その中で貴重な原生林も入札方式にて、年間決められただけ伐採・植樹が行われていますが、今回縁ありまして、その入札業者(木こりさん)から、
樹齢150年以上!の厳選した天然木を直接、安定した量と品質にて定期的に納入出来る事が可能になったのです。これには多くの方の御尽力を頂き、本当に感謝しています。
そんな!貴重な天然木を八寸角に挽いて『柱』や『梁』としたヘヴィティンバー造の建築途中を、今回特別にご覧頂けます。
住宅は耐久性が無ければ資産とは呼べません。
そして美しく無ければ、世代が移ろいだ時愛してもらえません。
断熱性能が無ければ、それは単なる資源の無駄使いとなります。
もちろん、卓越した材料のみならず、2mの積雪にも耐える様、また数百年に一度あ
るだろう大地震にも1.5倍以上の強さで耐えられる
躯体を構造計算で確認した軸壁混構造も御提案。
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棟上げ風景
1月末の大安です。
左画は垂木施工中
資産価値の塊ですな(笑 |
ティンバーの大きさは
管柱に使った4寸角の柱との
比較で解りますよね(笑
ご近所さん入れ替わり立ち替わり
うわー
なんぢゃこりゃー
すっげー
ひっでーもん建てるなぁ
・・・ちょっと嬉しい私(笑 |
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建築屋が惚れた究極の構造材。是非この機会にご覧下さい。
ヘヴィティンバーの概要についてはこちらです
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