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 HeritageStyle<ヘリテイジスタイル>

 枠組み壁工法(プラットフォーム)のススメ
 

枠組み壁工法とは【2×4】とカテゴリーされる工法の日本正式名称です

 

 例えば枠組み壁構法(2×4)&ハウジングアイズならではの優れたデザイン


Classic Victorian Style


English Tuder Style

 プロローグ


この
工法の起源は、19世紀はじめ北米大陸に移り住んだイギリス人開拓者らによって、北米の厳しい自然環境に適合するため確立された木造建築工法です。

祖国から移民した開拓者たちはその夏の暑さ、冬の厳しい風雪、マイナス30度以下にもなる寒さから身を守る、確かな性能を備えた住宅の必要性から生まれ、北米の地で150年の年月を経て数々の改良が試され、システム化され、現在に至るプラットフォーム工法が完成されました。


札幌市時計台は、北海道大学の前身である札幌農学校の演武場として明治11年10月に建築されました。この建物はクラーク博士の後を継いで教頭となったW・ホイラー 氏によって構想されたもので、当時アメリカ中・西部で流行したバルーンフレームと呼ばれる木造建築様式を再現としたものです。

開拓者達の最初の仕事は、家族を守る家を造る事でした。そこで祖国の建築を真似、幾多の失敗を繰り返し、バルーンフレーム工法(通し柱の通った壁造)を確立したのです。シカゴは一夜にして創られたなんて逸話が生まれる位、作業性の良い工法の確立でした。


日本では、札幌の時計台がそのバルーンフレーム工法で建てられています。
その後、幾多の自然災害に遭い工法の見直しを強いられた開拓者らは
、それぞれの階で床組み(プラットフォーム)を構成し、その上に軸組みを立ち上げていく方法を確立しました。


その工法は、床組みとして組まれた作業台の上でその階の壁を組み、これを起こして上の階のプラットフォームを構成する架台としていくと言う『強く』『合理的』に、なおかつ『効率的』な建築を可能とし、 ダイアフラムを構成するその躯体は非常に堅牢な建築物となり、また様々な地方の風土や建築規制にも柔軟に対応できる設計の自由度をもち、しかも1階と2階のフレームを2〜3人で組み立てられると言うのも手伝 って、たちまち全米に広がったのです。


実際、日本ほど各種の建築工法が存在する国はありません。ちなみにアメリカは全世界の中で、唯一自国内で全世界の気候が揃うと言う、巨大な国。現在、年間100万戸を越す米国新築棟数に対し 92%が 単一の工法である、プラットフォーム工法
Platform Wood Frame Constructionである
と言う事実。

そして、日々様々な改良が加えられており、一部の高級住宅や、には2×4材を上回る2×6・2×8材を用い 、更なる恒久化や断熱に留意したモノもある。今では世界のスタンダードな工法として、ヨーロッパ各国、オーストラリア、ニュージーランドなど、世界各国に普及しています。

は昨年訪れたイギリスで、最近では煉瓦組造の内部木躯体に、ツーバイフレームが一般的になっている事を知り、大変驚きました。向こうは、日本に似た軸組フレームが主流だと確信していたからです。イギリスからアメリカに渡って完成したツーバイフレームが、母国に渉り再度スタンダードになっていたのです。百聞は一見に如かずとはまさにこの事。


ちなみに日本で2×4工法と呼ばれているものはこのプラットフォーム工法を取り入れようとし、少し日本流にアレンジしたモノで、本質的には
Platform Frame Constructionとは異なるモノではありますが、それでも十分な強度が証明されたのは、阪神大震災や中越地震を見れば明らかです。


ハウジングアイズでは、カナダの環境保護プログラムを基に、飛騨の生活、気候、風土に合わせた独自の省エネルギー住宅基準を設定して、快適で優れた住宅性能を追及しています。
 


 


■ 卓越した耐久・耐震性能

軸組構造(在来工法)とプラットフォーム工法住宅の壁式構造は、それぞれを構造イメージで説明すると、軸組構造はマッチ軸で組み立てたもの、プラットフォーム工法は面で支えるマッチ箱で例えられる事が多いですが、外部圧力(風・地震・雪など)に対し「軸組造と面構造」どちらが構造強度に優れているかは明白と言えます。

地震や台風などにより家に大きな外力が加えられた場合、軸組構造の家は、外力が主に柱と柱の接合部分に力が集中してしまい、大きな付加が屋根崩壊の危険性をもたらします。

しかし「面」で構成されるプラットフォーム工法の場合、外力が壁や床、そして壁と床との幅広い接合部を通じて分散されるため、地震や大雪、台風などのあらゆる方向からの荷重に対し、はるかに強い耐久性を発揮します。うまく均一に地面に体力を伝える事が出来るのです。また、壁パネルの接合部は、専用の釘で緊結するだけでなく、土台と壁、1階と2階の壁、梁と根太などを接合金物で緊結し、建物をまるでモノコック構造の様な、ダイアフラムとしての一体化を図り構造強度を高める事が出来るのです。


ツーバイ材を組んだ枠に構造用合板で面強度を造り、床・壁・屋根の順にパネルを組み立て上げるシステマチックな構造で、躯体を面全体で支えます。この工法の構造上の名称は『枠組み壁工法』と呼ばれ、柱・梁と筋交いで躯体をなす『軸組工法(在来工法)』と対比されています。
 


 


■ 抜群の耐火耐久性能


2×6壁で構成されたダイアフラムな空間
ダイナミックな吹き抜けや大スパン・開口も可能

プラットフォーム工法の住宅は、防火・防水性能において随所に工夫がこらされています。たとえば、建物全体への着火の防止、火災拡大の防止の為、すべての壁や天井の室内に面する前面に結晶水を含む石膏ボードを貼る事を標準とし、また、壁や天井の内部は、火が走らないように枠組で細かく区切られています。


これらの事も手伝い、住宅金融公庫では2×4工法を準耐火構造と認定。木造在来工法より融資額も多く、火災保険は低く設定されていいるという利点もあります。


ちなみに日本ツーバイフォー協会の火災実物実験では、一般住宅が着火後20分で燃え尽きたのに対し、2×4と呼ばれるこの工法は1時間40分掛かって、ようやく屋根まで火が回ると言う結果が得られています。


壁式構造である事から、同じ木造でも耐震性・防火性・気密性・断熱性など、付加構成により居住性能の優れた住宅となります。


また、このBOX構造は、外力に対して抜群の強度を誇ります。建設省の実験データでは、震度7の地震力に耐える事が実証され、台風や地震の多い日本に適した構造と言えます。
その為、この構造の場合、木造で3階建てを建てる場合も、条件が大幅に緩和されています。ここで言う緩和と言うのは、2階建てでも通常計算無く建てる場合に制限がある為、それと比べ、在来工法より安心性が高いと言う事です。


またプラットフォーム工法は腐朽対策も万全です。住まいにとって木材を腐食させる湿気・水分は大敵。飛騨の気候風土を考え、プラットフォーム工法はこうした水分による腐食から家を守る様々な対処が、し易い構造だと言えます。
 

参考資料:住宅の防火について<新しいブラウザに飛びます>


 


 環境にやさしく、人にやさしい

最近のカナダにおける産学協同プロジェクトの研究結果では、建築に於ける総合的なエネルギー使用量は、枠組み造の場合、鉄骨造の約半分、鉄筋コンクリート造の約2/3となる結果が出ています。

また、地球温暖化につながる温室ガスの量は枠組み造の場合、鉄骨造の約7割、鉄筋コンクリート造の約6割となっています枠組み造に広く用いられる木材を原料とした工業製品(エンジニアウッド)は、従来であれば利用されなかった小径木や端材が、その原料となり木材の有効利用が計られています。


こうした木材の有効利用と計画的な伐採、植林により木材資源は石油、鉄鉱石と異なり、十分な再生産力をもっていると言われています。こうして考えてみると、木材は現在、未来を通してもっとも普遍性を持った構造といえるのではないでしょうか。また昨今、室内で発生するVOC(発揮性有機化合物)の被害が社会問題化していますが、通常用いられる北米産やカナダ産の針葉樹合板は、ホルムアルデヒド等の発生量が国内産と比べ、限りなくゼロに近い値となっています。

ハウジングアイズは計画換気と厳選した天然素材の使用などで、より人や地球に、やさしい家づくりに努めて行きます。

 


 

■ スケルトン&インフィル
 
スケルトン&インフィル」とは、建物を「スケルトン(構造体)」と「インフィル(内装・設備)」とに別々に分けて設計する考え方のことです。構造体そのものは簡単に変えることはできませんが、内装や設備は古くなったら改装して交換する事が可能です。
 
ライフステージに併せ、住宅を考えた場合やはり改装すべき年代が発生します。その際いかに丈夫な躯体を持ち、簡単に内装の変更が可能かで、改装時の金額に差が出ます。

 

ライフステージってどゅ事?


ライフサイクルに併せ住宅を設計しましょう。なんて良く聞く耳障りの良い言葉です。しかし本当にそうでしょうか?新婚から第一子が生まれただけで、生活時間は全く異なります。そしてその子が幼稚園に行って、また変わりますよね。小学校に上がるとなると、朝の時間から違います。もちろん夫婦の時間も変わって来るでしょう。そこに第二子が加わったら、もぅ色々なサイクルの組み合わせです。そして、そんな時間も数年で中学校・高校と、サイクルによる時間配分は全く異なって行きます。そんな短いサイクルで家を考えて良いのでしょうか?趣味が変わる事なんて普通にありますよね。暮らし方が変わる事だってあると思います。


私は基本的に、ご夫婦お二人のステージ・子育てのステージ・そして老後に又お二人のステージ・またお子様との同居など、大きく3ステージ程度に分けて考えれば良いかと思います。そこで今自分の置かれているステージは何処か判断し、あと何年考えれば良いのか?その次はどうすれば?で自然と答えが導き出せると思います が如何でしょう。


そしてステージが変わり、必要になった空間やイメージが、必要でなくなった部屋や考え方より勝った時が、改装の時期になるのだろうと考えます。
そんな時、改装にかかる費用が低く抑えられる事。改装のイメージを崩さないで行える事が、最初に建てる家にかせられる使命だと思います。

 

建材にも「寿命」という問題があります。いつかは、改修・メンテナンスが必要となり、中には建て替えが必要な場合も出てしまうのです。


A:日本式2×4造    B:北米式枠組み壁造

しかし、すべての箇所が同様に劣化していくわけではありません。ひとつの住宅でも、構造や内装、設備など、それぞれの部分で異なる耐用年数を持っています。「100年住宅」なんて耳障りの良い売り文句も、実際、繰り返されるリモデリングに耐えて、初めて存在する言葉かと思います 。


また長年生活をしていく上で、各家庭の家族構成の変化であったり、加齢や介護など、ライフステージの変化が必ず訪れます。現在不便なく生活できていても、将来どうなるかはわかりませんよね。

 

   
そう言えば、知り合いが築120年のヘリテイジ住宅を買ったとの事で、お祝いに行った事があります(アメリカですけどね・笑)何とかって著名な建築家が建てた家だそうで、それは質素な中にも、素晴らしいコーディネートな邸宅でした。

それで心配で聞いた事に、冷暖房などのランニングコストはどうするのか?と言う事がありましたが、心配ご無用!内装全部外して断熱から全て 最新のコンセプトで、やりなおしたそうです。躯体はちょっとの手直しで普通に使えたそうです。そして内装は、もちろんヘリテイジですから、市役所に届け出をして、全く元と同じに再現したとの事。
(※州によって異なりますが、米国ではヘリテイジの称号を受けた建物は、たとえ個人のモノでも、勝手に色やディティールを替える事は出来ないのです・すごいでしょ)そしてキッチンやバスなどは最新のモノに交換してありました。

躯体を全く構わないでも、築120年の住宅を、最新の断熱・設備の住宅に生まれ変わらせる事は可能なのです。ここで初めて断熱材などはインフィル(変更可能なモノ)だと言う意識を持ったのです。
 
   

 
   
スケルトン:Skeleton 住宅で言えば構造体です。構造体とは、梁・柱・壁・床など建物を構成する骨組みで、耐久的な部分のことを指します。
インフィル:
Infill
内外装・設備・間取りといった、消耗的な部分のことです。
   

私は基本的に、なるべく外壁のみで耐力を取れる様計算します。それは、耐震や、耐久に関係なく柱や壁の移動が出来る事に他なりません。

自分が建てた家を、自分の子供や孫が引き継いでくれた際、または売買によって他人に譲渡した場合など、他人の希望など解る由がありません。そんな時、安心して壁を動かせたり、空間を広げたりする事が出来れば、やはりその住宅の価値は上がると思うのです。


イコール、持続可能な建築と、言えるのでは無いでしょうか。20〜30年で取り壊されていた日本の住宅。これまで見えなかった問題に、こんな点も挙げられるでしょう。
 


■ 美しいコーディネート

もちろんどんなにクオリティが高くても、美しく使いやすく無ければいけません。
クライアント様より、イメージを頂いた際、世代を越えて愛して頂ける様、より美しく、より機能的にコーディネートする事が、私達の使命だと考えます。
そこには、お仕着せの常識は存在しないモノだと思います。

 


朝日の当たる寝室を希望された
クライアント様への提案
天井に変化を持たせ くつろぎブースも


和のテイストをリクエストされたクライアント
様へ〜蔵っぽくまとめたエントランス


シンプルに ホワイトグレーにまとめた
リビング
ファイアープレイスをポイントに

改装の一例キッチン


NOOKを持ったキッチンの一例
大きな窓からは爽やかな朝日が♪


ファブリックもホンの少しの工夫で
引き立ちますよ


その他 地盤・基礎・断熱・室内空気質・環境配慮等は
弊社Healthyコンセプトに準じます

詳しくは セミナー・現場勉強会でお確かめ下さい
 


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