ダイオキシン問題について

 


N様より掲示板に、ご質問とご教授を頂きました。

もらって嬉しい御質問☆って訳でダイオキシン問題に四方山話です。

頂いたコメントはそのまま原文ですが、行替等は行っています。N様、ありがとうございましたm( __ __ )m

 

2006年11月

 

 

じめまして。知人から紹介されまして以前より拝見させて頂いているNと申します。大変充実された内容で特に毎日のブログですが環境関連で、はっとさせられることも多いですし、毎日一問一答形式でしっかり答えが導かれているのには時間を忘れて読ませていただくこと仕切りです。

そこでの大筋はかなりの衝撃また納得できるお答えなのですが、特にダイオキシン関係等、大気汚染については疑問が持たれます。

ダイオキシンといえばこれまでベトナム戦争でアメリカ軍がまいた枯れ葉剤によってベトちゃん、ドクちゃんのような奇形児の誕生や、流産、早産、死産の割合が著しく増加したという猛毒性が訴えられてきました。すでに動物だけでなく私たち自身に起こっているからだの異常が警告しているのです。

1960年代、フロリダのワシの80%が生殖能力を失っていると報告されました。残りのワシには、生殖能力があるにもかかわらず、交尾をしないという生殖行動の異常がみられました。1970年代には、カナダのカモメのヒナに大量の奇形が発見されています。また1980年代になると、フロリダのワニのふ化率が18%にまで減少しました。通常は90%程度であることを考えれば、いかに異常であるかがわかるでしょう。

これらはみな、地域の環境汚染が原因であると結論づけられていました。 私たち人間も例外ではありません。男子の精子数や精液の量が、世界中で著しく減少しています。奇形率も上昇し、正常な精子はもはや30%しかない、とさえいわれているのです。

その答えとして、「環境ホルモン」が原因だということが明らかになってきました。

つまり生殖機能に異常をきたす恐れのある内分泌撹乱化学物質のことです。問題とされるものに、ダイオキシン、PCB、有機スズなど70種類以上が挙げられています。最も毒性が強いといわれるダイオキシンは、日本が世界最大の汚染国であるといわれています。

その辺はご存じとは思いますが、例えば6月26日のまだそんな問題あったの?と言う疑問から以下続いています。 こちらの的確なブログは大勢の方に大なり小なり影響を与えているかと思われますので残念に思い、改めてお伝えさせて頂こうと思ったしだいです。

突然おじゃましまして不躾な書きこみで失礼ですが、忠告とし以後お気を付け頂ければと思います。住宅については今おぼろげな感じで捉えておりましてこちらのページはまた参考にさせて頂きます。今後ともどうぞ宜しくお願いします。
 

そして オカダ

はじめまして。
御教授 誠にありがとうございますm(_ _)m

ただ・・ここ残念ながら そんな影響力は無いと思います(涙
6月26日と言うと去年のですねっ・・有り難うございます(号泣

さてダイオキシンについては仰る通り 以前は脅威でした。
この以前・・ってのがキーワードでして(^-^;

確かにNTさんの仰る通り60年代以降 大気汚染は劇的に地球上を蝕みました。

そして70年代に入り 日本は急速な環境規制に乗り出したのです。

ここで日本が素晴らしいのが『作った規制は守る』と言う国民性で 世界に類を見ない程 優秀な国民だったと言えます。

規制を守る。簡単で当たり前の様ですが 実は発令した規制を ちゃんと遵守できているのは日本位なんですね。


この辺は本当に誇りに思っても良いと思います。

そこで今だからって前提で分類出来るのは

1960年代=『急激な経済成長と公害の時代』
1970年代=『急速で厳しい環境規制の時代』

〜と言えると思います。この分類は国連大学発表そのままです。

大気中濃度や曝露経路を見てもダイオキシンやPOPS等 一番影響があったと言われるのが70年前後くらいでした。

そしてその曝露経路で一番リスクが高かったのが母乳ですから 70年生まれ前後3年くらいの方(現在33〜40才位の方)が 一番ダイオキシンの影響を受けていると言え

環境ホルモンとしての女性化が叫ばれて来ましたが その位年齢の男性が 何か女性的な雰囲気だ・・としたら それが現在の日本における最大のダイオキシン被害と言えそうです。

・・はい・・私もその中に含まれます(笑  うふっ(謎

そして現在はと言うと 先日の保健環境研究所などの発表によると 2004年に出産した女性の母乳中に含まれるダイオキシン類の濃度が ほぼダイオキシンの問題は無くなったとされる90年初め頃と比べ 半減している事が解ったのです。

これはダイオキシン問題は終わったと言えるのでは無いでしょうか。

もちろん 今のままの監視は必要だと考えますが。

現在リスクとしては はぼ無いと言いきれる様です。楽観して良いと言う意味では無く これ以上の予算付けは要らないだろうと言う見解です。

併せて環境ホルモン問題も ほぼ終わりつつあると言えます。
今年12月に発令される一番新しい規制と言うのが亜鉛で 環境基準の対象は亜鉛に最も弱いとされる ユスリカやウニなどの海洋生物なのです。
http://housingeyes.com/radio/06.10.htm#061008
※↑10月のヒトコト

はい。亜鉛はヒトに必要とされる人体構成物質です。

・・そんな事に税金使ってるんですね(汗

これまで 環境問題はリスクの削減であり そのリスクは適切な対策によって削減が可能で 持続可能な開発においても一番重要なのは命(健全なヒトと生態系)であり その継続だと考えられます。

そこにダイオキシン問題は既に姿を消したと思っています。

現在ダイオキシンの曝露については大気よりも 魚から(特に遠洋マグロ)の摂取が一番大きい訳ですが それもリスク&ベネフィットで考えれば 全くリスクの方が小さい訳で 心配なら マグロを食すのを一週間に一回とかにすれば ダイオキシンからの被害は 殆ど存在しないでしょう。

※ダイオキシンTDI(摂取許容量)は4pg/kg/日
 マグロ一食分では到底到達しません。

実際 TDI以上の摂取を行った場合でも(解りませんよね・笑)
 
実はヒトはダイオキシンには以外に強く 急性死亡や慢性中毒を起こす為には
純粋で尚かつ かなりの量を飲まなければならないようです。
http://housingeyes.com/radioclub/ddt/index.htm
↑上記URLはTDIについて

これだけ行政が騒いでいても 実際ダイオキシンに対する 死者はおろかヒトへの致死量すら掴めていないのです。

はい。未だにです。

と言うより評価に値しないと言うのが有識者の見解のようです。

行政が騒いだと言うのは NGOなどの団体が騒ぎ出した為 選挙票の為 代議士が動いたと言うのが本当の理由の様です。

でもNGOが騒ぎ出したのも 90年台終わり頃ですから 大気中からは殆どリスクな無くなった頃なんですが・・久米弘さんのニュースステーションのヤラセが端を発しています。

メディアが大衆心理を操った結果がダイオキシン騒動と言えそうです。

また米国の枯れ葉剤散布は憎むべき行為ですが それで問題になったダイオキシンは不純物として残っただけで 主剤であった2,4,5−Tが毒物で 撒かれた絶対量が違う訳です。あの弊害とダイオキシンの関連性は問題視されていました。

参考までに大変面白かった本の紹介です

『ダイオキシン 神話の終焉』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535048223
ちょっとインパクトありますよ(笑

未だ行政はパンフレット等にもダイオキシンの文字を乗せ 国もダイオキシン抑制に数兆円とつぎ込んでいます。

これ 騒ぐだけ騒いだから後に引けないと言う 構図があるかとは思いますが そんな意味無い規制にお金使いまくるより (焼却炉維持するのも税金です)その分 福祉に廻したりとかの方が・・。

だいいちに 今の子供達にも『火』の暖かさ・怖さを 教えるためにも焚き火を推奨した方が良いかとさえ思っています。

落ち葉や枯れ葉を燃やす分には バイオマスの範囲として そんな焚き火で 焼き芋なんて素敵な経験では無いでしょうか。

ゲームでは絶対体験できません。

子供達の情操教育の為にも『火の有り難さや怖さ』を 身をもって体験して貰いたいと考えます。

それを拒んだのが火事になるからって大人の言い分やダイオキシン論争だったのです。

大人が付いてて ちゃんと教育すれば全く問題無いですよね(笑

おっと 例によって又 話が脱線してしまいました(^-^;

楽観ばかりではいけませんが 今現在ではそんな風に思っています。・・すいません。

これから私達は日本と言う国が持続可能な事を目指し 世界的なグローバルサスティナビリティを両立させて いく事を目指し動いていくべきと考えます。

Nさん お気に障った様でしたら申し訳ありません。
宜しかったら お会いして環境提案論?でもご一緒に如何ですか(^-^;

当方 無学なのでお手柔らかにですが・・はは(汗

=参考文献=
「ダイオキシン情報の虚構」 林俊郎著
「所沢ダイオキシン報道」 横田一著
「リスクメーターではかるリスク」 安井至著
「メス化する自然」 デボラ・キャドバリー著  
「からだと化学物質」 ジョン・エムズリー著 

※全部アマゾンでも買えますよ(^-^)/ 
http://www.amazon.co.jp/

 
そして思い出したのでもぅ一言(汗

記憶に新しいのがウクライナ大統領選で 食事にダイオキシンを盛られたと言うユシチェンコ現大統領。

血液や体の組織から 通常の環境で存在する量のほぼ1千倍にあたる高濃度のダイオキシンが検出され 口から摂取された可能性が高いと言う判断で 画像はCNNよりその比較の画。

左がビフォーで右がアフターです・・。

結構変わっては居ますが。はい。

このダイオキシン騒動。

その後の調べで日本のダイオキシンの摂取許容量は4pg/kg/日という値に対し この100倍ぐらいの値を一ヶ月位摂り続けると こんな症状になる可能性があるらしいです。

この話 逆説的に言うと環境基準値の1200倍以上・・TDIの100倍を一ヶ月以上摂取し続けても実際最大の被害がこの位と言うこと。

そう言えばダイオキシンは猛毒だと宣伝され サリンの10倍以上・・フグ毒の10倍以上・・青酸カリの1万倍なんて言われていたあの脅し文句は何だったんでしょう?

こんな所からも 学説と報道のパワーバランスが見えます。

実際 今の日本の食生活(日本以外でも)で TDIの100倍以上を摂る事は不可能に近い。それがもし焼却炉の中に住んでいたとしても(謎

北欧の知人によると どぅもユシチェンコは選挙に勝つため また 日本からの同情を集めそれにより融資を狙っていたらしいっす。
それだけ日本はダイオキシンに敏感だって事を知っていたとか。

事実 しっかり選挙に勝ち 日本からの助成金も手に入れた訳で。

どの位の量で致死量になるか 実は知ってたんぢゃ無い?(笑

さて ダイオキシンによる死者はゼロと書きましたが よく引き合いに出される交通事故死者は年間1万人を越えます。

建築基準法を変えまくった あの阪神大震災でも約3千人の死者。
世間を騒がせた 姉歯事件ではまだ死者はゼロです。

それに対し年間の自殺者数は2万人を越えます。


この数字は異常と言え あるかないか解らない未知の脅威より(殆ど無いと言うのが有識者の意見ですが)そちらの方が大きいかと思われてなりません。

リスク回避のバランスの話です。

平均寿命が男性の方が低いのは何故かご存じですか。
実はあれ 自殺者が平均年齢を下げている要因なのだそうです。

そこかしこに存在するリスクで 大小で考えるのなら そちらのリスクの方が大きいと思うのですが如何でしょう。

また 地球温暖化すらハッキリ定義出来ない中 それでも温暖化物質は存在するだろうと言うことで 今 世界は温暖化抑制と言うひとつの方向に向きつつあります。

そちらは確実に削減に向かっていけるでしょう。

もちろん国民一人一人の意識は必要です。

更なる未来のため 子供達の未来のため 目標を持って行動したいと考えています。

ヒトの勇知位で これまで地球に与えてきたインパクトを 簡単に回避できるとは思いませんが それでもやはり一人一人の努力は この地球の未来にとって有益に傾くのではと思っています。 


・・相変わらず天の邪鬼で長い返信でした(-_-;)  すいません。
 


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