住宅内部のリモデル
 

 同居のためのリモデル


いままで別々に暮らしていた親と同居をする場合、各々の暮らしを考え、プライバシーを尊重することが大切です。

<独立して暮らせる空間と設備>
おとしよりには寝室が1室あれば十分という考え方が多かったようでしたが、親世帯にも寝室(付随する便所)と居間(簡単でも水回りを持つ)を設けることで、個人的な時間を過ごす事も出来るのでしょう。


 暮らしやすい間取りにする

子供達が独立し、夫婦2人で暮らすようになるといままでの生活のし方や部屋の使い方も大きく変わってきます。また、この頃は身体的な衰えも気になり始めるため、暮らしやすい間取りを考え直す時期でしょう。

多くの住宅は建設時に家族4、5人で生活することを想定して計画しているため、夫婦2人で暮らすことになった場合、主寝室が2階にあると、階段の上り下りや室間の移動が多くなるなど身体に負担がかかります。そのため、なるべく身近な所で生活できるよう部屋の使い方を考え直してはいかがでしょう。

例えば、1階に広めの寝室を設け、身体機能の低下に対応できるようにしたり、将来介護が必要になった場合に二間続きで使えるような広さを確保したり、水廻りの設備が古くなったので更新と同時に計画し直すなど、様々なリモデルが可能です。
 
=こんな考え方もアリかも=

以前お付き合いさせて頂いたあるクライアントさんのケースですが、お子様のみえないご夫婦の新居を創らせて頂いた時、還暦を迎えられる位のお年でしたので、私は1階の居住をお勧めしました。

しかし、そのご夫婦の見解が素敵(笑)『年を取ると外に出るのが億劫になるから寝室は2階へ』毎日の階段の上り下りだけでもやらないと身体がなまるしって事でした。確かに冬なんか若くっても外出るのイヤだし(笑)そこで階段は安全に上り下りが出来る様設計し、全館空調にて温熱環境を整えました。

そして、外観や内装は白とピンクを基調とした可愛らしいコーディネートをご希望。曰く『年を取ると地味な格好ばかりしてるとホントに年寄りになっちゃうから(笑)』って事でした。そこで外観はビクトリアン調に美しく、それでいて白と赤を基調とした可愛らしい『おうち』を御提案させて頂きました。

なるほど、お年寄りは1階に・・なんて思いは、単なる固定観念だったのかもって、ちょっと考えさせられちゃいましたよ。

もちろん奥様、今も可愛らしい巻きスカートなんてコーディネートした服装で、若々しく人生をエンジョイされています。

うんうん・・ありかもね。

 暮らしやすい設備にする

台所(キッチンセット)、浴室(ユニットバス)、ユーティリティ(洗濯機、乾燥機、物干し空間、ボイラー)などには暮らしを支えている設備類がたくさんあります。

設備機器には寿命がありますので、うまく機能しなくなったり、使いづらくなっているようなら、使いやすい設備や。省エネを考えている設備への更新を検討するのも一手。

また、設備機器の更新を機会に、思い切って水廻りや全体の計画を見直し、日頃の家事作業を効率良く行えるよう、充分な作業空間、使いやすい設備、必要な収納などの総合的な計画をする事も可能です。

 

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