天然木で建てる八寸角大断面の家 建築日記

着工前に 地盤調査 カナダにて 地鎮祭 基礎
ティンバー到着 土台伏せ 棟上げ 躯体 断熱気密

仕上げ工事  

  完成  

   

ようこそ建築日記へ。ごゆっくりご見学下さい。
 

   着工前に


計算式がズラリと並んだぞの図


まずは構造計算。

いくら八寸角の大断面と言えど、イメージで強度を語ってはいけません。

今回現場は木造2階建てですので、面倒な構造計算は不要なのですが、やはり緻密な計算の元、根拠有る建築を志したいモノです。

着工前には、法的チェックはもちろん、建築確認を下ろしておく事が必要になります。事前に抑えておけば、別にどぅと言う事はありません。

このヘヴィテーンバーフレームの家では、軸組計算のみに拘らず、枠組み壁構法(2×4工法)の考え方も採用し『軸+面』で剛性を高めました。

また、同じ強さならコストは安い方が良いと考え、無尽蔵にコストを掛けるのでは無く、施工精度も加味しながら、コストパフォーマンスの高い構造強度を作り上げました。

そして、毎年の事ながら、飛騨地区は深い雪に覆われます。そこで今回、耐克雪住宅として2mの積雪に耐える性能を御提案(5586N/u)これは今後、お年を召されてもかなり安心出来る要因になるのでは無いでしょうか。ちょうど『市』からの補助金も出ましたし・・克雪住宅では事例がありません・・って言われましたが(笑 でも要項にはちゃんと構造計算による強度が認められる建物ってあるぢゃぁーん(笑

更に!必ず訪れるであろう震災に備え、数百年に一度来るだろう大地震の1.5倍の強さに耐える様、耐震性能も確認致しました。いわゆる性能表示で言う『耐震性能3ランク』です。木造ですよ。木造。・・あは。知り合いの設計士の方が驚いてみえたのでつい(笑

最近では、免震構造と言うのが流行の様ですが、元々軽い木造建築の場合は、軸接合強度を上げて、それを面で支えると言った、耐震補強の方が、コスト的にも全然有利です。

ちゃんと計算し、ちゃんと施工すれば簡単に出来るんですから(^-^;

て訳で、今後住まわれる世代が変わっても、尚安心して暮らして頂ける為にも、社会的資産の為にも、必要な手法では無いかと考えています。
 

 

  地盤調査




着工以前は 庭木の保管畑でした。
この画像でも
結構『木』が無くなった状態です(^-^;

敷地面積 約40坪の三角地

さぁ どんな家が建つんでしょ(笑

うちの敷地狭いから・・変な形だから・・
って方 御一報下さい(^-^;
 




そこで約50pほど畑の土を取り
締まりの良い山砕石で
敷地造成しました。

大昔『川』だったのでしょう。
50p下は 堅そうな川砕石路盤が
顔を見せました。

画像内『白い線』が建物ラインです。
これに沿って地盤調査開始ざます。
 




そしてスゥエーデン式サウンディングにて
地盤調査開始

今回の計測ポイントは5点

ぐりぐりぐりぐり・・って
細い棒を地面に突き刺し
その抵抗値で地盤を見るのです。
 




この調査結果を解析し
基礎計画と照らし合わせます。

こちら 第三者機関から
基礎承認を頂き20年の地盤保証を
付けて貰いました。

安心への第一歩ですよね。
 


第三者機関検査による、地盤保証瑕疵保証・そして完成保証まで 
イメージでは無い、更なる安心をご提供したいと考えます。
 

  カナダラボレポート


仕口加工は、オールドグロス・ヘヴィテーンバーの故郷『カナダ』にて行っています。

下の画像がその風景ですが、チェーンソーで粗型創ってるのが、それっぽいでしょ(笑
広大なヤードで、一本一本手刻みです。撮影時は白夜ですね。
 



上の丸印は何?
通常、北米にカットをお願いする場合、邸名では無く個別にシリアルNo’を決めます。
人的間違いを無くす為にも、作業の効率を上げる為にも必要なナンバリングです。

で 上の丸印のアップが左下画像
 




#2712 P12ってありますよね。

これが今回はるばる飛騨まで来た
P12番の柱君です(笑

最初から最後まで#2712
ってのがこの邸宅の呼び名になります。

JoistやPostにも全て
シリアルがあるので
間違いが無いですね。
日本で言う番付に相当します。
 



原生林から切り出した貴重な
オールドグロスは原木のまま
ヤードに運び込まれ
まずはグリーンとして挽かれます。

ちなみにすべて同じヤード内です。

いつもオールドグロスの何とも言えない
優しい香りに包まれているのです。

癒されるなぁ(^-^;




って切り出される前の原木は
こんな感じです(爆

カナダでは国家事業として全て計画的に
伐採〜植林がマネジメントされます。


全ては環境保護プロジェクトの一環です。

 



うっそうとした原生林にも
1日に数分位は陽が差します。

そんな中にも
その環境を好む生物の命を
育んでいるんですよね。


ってやっぱこんな所なら目も詰まるわぁ(笑

  地鎮祭

地鎮祭(じちんさい・とこ しずめ の まつり)とは、土木工事や建築などで工事を始める前に行う、その土地の神を鎮め、土地を利用させてもらう事の許しを得る神道の祭儀の事です。
 




海の幸・山の幸・畑の幸をお供えし
工事の安全と
一家の安泰を祈願します。

厳粛に執り行われます。
 

 




親子三代玉串奉奠の儀です。
真ん中の長男さん!
貴方の家になるんですからね(笑

家族揃って って幸せな事ですよね。
 




土地の四方も清めて頂きます。
かけまくもかしこき・・
 

 




式典も終わり ご長女ちゃん。
あぁ 眠いよねぇ(笑
泣かなかったね。偉いよぅ(^-^;
 

  基礎

地盤改良から直接基礎


さぁ基礎工事の始まりです。

地質調査でOK!が出たモノの御主人『建物は任せて安心にしても地盤が悪けりゃ、もったいないなぁ』と地盤改良をお考えに。

敷地全部で10数万円なら安い安心だと、基礎工事前に地盤改良から行いました。

実は御主人、地質関係のエンジニアさんで、さすがその辺りは専門分野。 ま、確かに十万円台なら、変な仕上げ材にお金使うより、有意義と言えます。お見それ致しましたm(_ _)m

あ 地盤改良に50万以上払ったなんて話良く聞きますが、どぅなんでしょね(謎
 



 

って訳で ほぼ敷地全部40〜50pの
地盤改良開始です。
 



コンクリート凝固材を新規に入れた
山土砂と攪拌していきます。

この辺は重機オペさんの
腕の見せ所。うんうん。




1tパックに入った凝固剤を
規定通り綺麗に混ぜていきます。
根気に根気にグシャグシャと(笑
 




そして地盤改良ほぼ終了の図
これで一発雨でも降ると
重機ぢゃ歯が立たない地盤の誕生です。
 




程なく丁張り開始です。
建築現場で良く目にしますよね。

これに糸張って高さとか
番付け線を出すのです。

一番最初のカナメですね。

 




コンクリート工事前に水道配管工事を。

これちゃんとやっておくと
後で鉄筋切ったり配管移動したりと
無駄な手間を掛けなくても良いのです。

地盤改良したので、計画より下は
堅すぎて全く掘れず(笑
 




コンクリートベースの下に
クラッシャー砕石を敷き詰めます
厚み120o。はい。ばっちり♪
 




この白いの何でしょ?
答えは断熱材でスカート施工です。
ここまでやってる現場見た事無いすねぃ。
 



一般基礎断熱概念



スカート断熱を施工した一体基礎概念


立ち上がりのみの基礎断熱の場合、土そのモノや特にコンクリートは熱橋になり
外気の影響を受けやすくなります。

その為、深基礎とし少しでも外気の影響を受けにくくする施工が必要。
ただしコンクリートの熱橋を考慮に入れなければいけません。

スカート断熱を施した一体基礎の場合、ベースコンクリートそのモノも蓄熱体として
活用出来る事となり、外気の影響を受けにくく地熱を回収し易くなり
放熱を抑え、床下暖房の恩恵を受ける事が出来ます。

もちろんシロアリや、建物重さ等も加味しなくてはいけません。
 




基礎断熱に使ったEPS
もちろん防蟻で人畜無害です。

床下も安心に。そんなコンセプトですね。
 




外周部は切れ目無く施工

もちろん立ち上がり部も切れ目を
作ってはいけません。

どうしても切れる部分は
基礎両端で断熱補強が必要です。

コンクリートは優れた蓄熱体になりますが
同時に熱伝導率は高いのです。
 




立ち上がりも断熱施工済みですね
全面に防湿フィルムを敷き詰めたら
ベース鉄筋の配筋です。

 




立ち上がり基礎配筋

見にくいですが部分的に
D-13×2本の補強が入っています。

 




ベース筋はD-13の250oピッチ。

結構な数量ですが
構造計算で確認しています。
 



大断面が乗るハンチ部分補強

重量鉄骨造かって(笑
 




ベース部分の『コンクリート厚』の検証

はい。ちゃんと150oあります。
 




立ち上がり基礎部の
『コンクリート被り厚』の検証
ばっちり60oです。
 



人通口補強筋の検証

鉄筋定着もチェックが必要です。
 




鉄筋検査完了後
ベースコンクリート打設の図

N値27の堅い堅ーいコンクリです(笑
 




立ち上がりコンクリート打設前の図

真ん中に上がっている鉄筋が
ホールダウン用M-16筋です。

田植え施工しない様
先にしっかり固定しておきます。

必要な事ですよ♪
 

 




立ち上がりコンクリートの打設が
終わったら養生期間。

凍みる程の外気温には
ならないとは思いましたが
一応ちゃんと養生をしておきました。

ステープル留めしてあるんで
風で飛んでいきませんよ(爆

その後型枠を外し
コンクリートのチェック。

良い良い。  で

しばしの養生期間です。



 

   ティンバー到着    


基礎養生期間にカナダからティンバー到着♪



HousingEye's事務所前に一度下ろします。
40フィートトレーラーでかっっ(爆

奥のラフターってば15tですから比較して大きさ解りますよね(^-^;
 



コンテナの中はこんな感じで
綺麗に整頓され
山の様に木材が詰まってます。

うーん・・フレームだけで
このボリュームかぁ・・奥にも繋がってます

4件分あるな(爆
 

 




コンテナからはこんな感じで
クレーンで荷下ろしです。

重いよぉ(笑

 




で はるばる来てくれた
オールドグロスと戯れるオカダの図(笑

初登場っすね(^-^; こんなヤツです(汗

って細かくって夏目か冬目か
解んない位の木口です。

よっぽど寒くで陽の当たらない様な
過酷な所で育ったんだなぁ
おまえさんよぉ。

頑張ったなぁぁぁ(^-^;

ようこそ飛騨へ(笑
 

 




なにげに記念撮影(笑
クリックするとデカくなります。

ランダムに選びましたが
どれも凄い年輪です。

数える気は失せました(爆

ま 軽く200年以上って感じですか。
 




特注ニーブレス( ̄ー ̄)
って全部特注っちゃ特注でした(笑

小さく見えますが
他が大きいだけですから(爆

移動だけで腱鞘炎続出(笑
 

 




しばらく事務所前は
レッドシダーの香りで一杯でした。

さすがアロマシダーの異名を持つ
ウェスタンレッドシダー。

癒されますな。うんうん。
 




アリ掛けの仕口

断面デカいですから デカい仕口創っても
欠損無いすねぇ(笑

CANADAで加工してます。

CANADAにて参照
 

 




建築基準法における引き寄せ金物を
仕込む加工は
こっちで棟梁さんにやって貰いました。

これ2階の梁ですがデカいすよね(笑

またしてもアロマな香りが一杯に。
 




BrianMooreさんの作品らしいす(爆

なんて・・画像は棟木ですが(240×460o)ログビルダーのブライアンムーアさんの
チームで挽いてもらった証です。

タテに線引いてるのは垂木をセットする為の墨です。
通常 軸組の場合は母屋を欠き込みますが、積雪を計算すると無理なので
垂木の方でマウスカットしています。

さて ここまで来れば、あとは現場に運んで棟上げですよっっ。 
 

   
    土台伏せ  




はい。土台伏せの始まりです。

ちゃんと水平見て
しっかりと基礎に緊結していきます。

土台を設置してから
大引きを流します。
 

 




土台は桧ですね。

これは国内で揃えましたが
ACQした桧に
真っ黒な液状木炭を塗布します。

はい!床下も健康に!です。
 




ぼちぼちと上がって来ました。

裏と側面は最初に液状木炭かけておいて
組み上げてから
もっかい全体に塗布します。








ついでに右画像は
ホールダウン金物が見えています。

上に建つ柱を基礎と緊結する
ボルトですね。
 

 




土台の下の黒いモノは
気密パッキン

基礎断熱の場合は
土台と基礎もしっかり気密を取らなくては
いけません。

尚かつ木材にストレスを与えない様・・

ふっふっふ(謎笑

大切ですよ(^-^;

あ 画像の土台穴は
3寸5分角の管柱が入るホゾで
八寸のティンバーは その大きさ故
土台絡まず直接基礎から立ち上げます。
 



 

  ちなみに左仕口は鎌首って加工です。

横材を繋いだりする時に使いますが
土台時でもやったりもします。


さぁ土台伏せが済んだら
後日、棟上げですぞっ。

   棟上げ  




棟上げSTARTです。

真冬だってのに朝から
光が溢れる日でした。

珍しい・・けどありがたい(笑
 



横架材を入れる際には
管柱のホゾを併せなくてはいけません

管柱っても・・
八寸(240p)ですが(爆




一本一本仕分けして
クレーンで吊るのです
 



ほいさぁ よいさぁ

お・・重いって(爆




この画像 右下に柱ありますよね?

それで4寸角!(爆

いかに断面がデカいか解りますね(^-^;
 



通し柱も慎重に設置していきます。

なんと言ってもこんな柱
倒れだしたら手に負えませんから(笑




あらよっ オイラちから持ちぃ♪

ってクレーンで吊ってます(笑

 



だいぶ組まれてきました。

今日は良い天気でしゅ。
こんな順調で良いのかな(笑

さすがスーパー晴れ男オカダ威力か(爆




2階の管柱施工・・八寸ですけどね(笑

フレームが足場板より広いっ(爆
 



3階桁の部分です。

金物も先に仕込んでおきました。

床剛性を取る為の梁受け金物です。

その金具に梁を落とし込んで緊結です
 




追っかけ継ぎの図

そうそぅ 下ろして下ろしてぇ。
 



かしゃーんっ! 設置完了の図

M−16ボルト×3本で緊結です。




室内表しのニーブレス設置です

ちゃんと組み込むんですよ。
 




こちら外部に化粧として出すブレス

室内より小さくしています。
 




一日も終わりに近づいて
フレーム工事も ほぼ終了♪

たくましいっす。ホント。

金具本締め等は後回しにして
屋根に向かいます。
 




フレーム組が終わったら
屋根垂木の施工です。

棟木の上に見えるフィルムは
先貼りベパーバリア。

大切な事ですよっ!
 




梁を落とし込むとこんな感じ

屋根施工の為に3階床の仮組です。

スクエアな強さが伝わりませんかね(^-^;
 




さぁ!棟上げ2日目のSTARTです。

今日も良い天気♪

ばっちりシート養生したお陰で
朝から快調に向かえます。
 




屋根垂木施工中です。

垂木っても45×45ぢゃ無いすよ。
背286oの212材です。


けど大断面がデカすぎて感動が無い(笑
 




棟部分はガセット合板を創って施工。

構造計算にて釘打ち本数も
確認しています。

はい。この板にCN50×26本(笑

見えない安心ですよね。
 




垂木作業中

垂木だけでも1日以上掛かりました。
 



ちょっと遠くから(笑

家の形が解ってきましたね。

屋根合板は千鳥で面剛性を
計ります。




大断面フレーム越しに
御家族様が(^-^;

お世話になっておりますm(_ _)m
 



屋根工事も終盤です。

この頃になると噂を聞きつけて?
いろんな方が見に来ます。

ご近所の方は元より
大工さんも多かったかな(笑

みなさん一様に『すげー・・』(爆



 


って!棟上げにお弁当だのなんだの
一杯頂いてしまったのに・・

画像が無い(T-T)

ライアント様・・
この場を借り ありがとうございました(T-T)

未来のオーナー『はる』くんと
お姫様『まみ』ちゃん・・

ごめん・・
おぢちゃんが 浅はかでした(号泣

『はる』くん
君のために、お父さん
すっごい家
建てたんだよ。ほんと。

もちょっと大きくなったら
きっと呆れる位尊敬すると思うよ。うん。

 

   

     躯体    




躯体が大方になったら
防水も兼ねて
アスファルトルーフィング(下地)施工

画像は2月
この時期 雪が無くても凍みると
次の日 パリパリで仕事できないので(笑
シート養生です。

仕上げはガリバリウム鋼板です。

 




で 1階床を組む為の大引き。

頑張って掃除してるのは
現場代理のKちゃん。

ヒト呼んで 
Mr'k (笑
床施工の前にゴミは
許さんぜよ!!

って訳で見えない所にも
手を抜かない Mr'Kさんでした。
 




大工さん かがんでやってるのは
引き寄せ金具の施工。

構造計算には入れてませんが
建築基準法に乗っ取り
ちゃんと施工してます。えらいな私(爆
 




でっかい梁に見えるのが
引き寄せ金物。

直角に交わった梁の
外側から縫いつけています。
 




と 我が板金軍団(笑
彼ら8寸勾配でも
デングリガエシ出来ます(爆
おかげで とっても安心なのです。はい。

施工してるのは棟換気システム

これ ちゃんと出来ると
家の寿命ちゃんと伸びます。うん。
 




外部体力壁の構造用合板施工中

1階はちゃんと土台から桁まで
一枚で張りあげます。

開口部は後から抜くのです。
その施工にも秘密があるんですよ。

にひ。
 




屋根が壁で止まる部分には
防水工事の前に
捨てルーフィングの施工を。


万が一の漏水からも
躯体を守るのです!!!

この部分にはまだ色々テクが要りますよ(笑
 

 



上の画像 構造用合板の設置

構造計算にて妙に堅牢な壁を
目指したので
釘ピッチは CN50の50oピッチです。

はぁーい。
ちゃんと施工してあります。

これ 防水の前に
ぜぇーんぶチェックを行います。

正しい計算と正しい施工。
忘れられがちですが
とっても大切な事です。

これで耐震評価3!!
消防署より強いかも(笑
 




もちろん外周部は全て@50o
画像は 2階桁部

引き寄せ金具ボルトも見えますね。

これちゃんとチェックしてると
正直 私達も安心なんです。はい。


 




大引きを支える鋼製束施工中

ホントは接着剤での施工なんだけど
気温下がりすぎて不安だったので
ぜーんぶビス止め!

きゃー!N値27なんてコンクリートに
ビス入っていかんつにー!!!(爆

その後またMr'kの掃除が(笑
 




こちら屋根垂木と躯体の接合
構造計算では
垂木+桁の釘打ち本数のみで
耐風等安定を確認していますが
ここではあえてハリケーンタイも
ZN釘で しっかり施工。

これは珍しく やりすぎでも
問題無いので
きっかり施工させて頂きました。

ツーバイの技術応用です。
 




解りにくいですね・・
外部に化粧として露出する
KneeBlessです。

水切りの為にも
仕上げ材までの深さ切り込み入れました

躯耐から仕上げまで
ざっと90o越え。うしし。
外貼り断熱を付加してますからねぃ。

解るヒトには解りますね。この素敵さ

 




程なく木製サッシュ到着♪

はるばるUSから直輸入ですぅ。

当たり前ですが全部英語です(爆

なぜに わざわざ輸入サッシュをって?
コスト対比で性能が良いからですよ。はい

 




サッシュの取り付けは
外貼り断熱分 付加して取り付けます。

こーゆー事ちゃんとやっとくと
経年変化に怖く無いんだなーこれが。

枠周りには両面ブチルテープが
施工してあります。
 




右上の画像のその後

両面ブチルテープと防風透湿シートを
しっかり密着。

その後から外貼り断熱施工です。
 




程なく現場はこんな感じに。

メッシュシートで何にも見えーん(爆

近隣様への防埃対策でっす。
 




あぃ 小屋裏施工中です。

小屋裏も構造用合板にて
桁部としっかり剛接合。

横応力を高めます。

大事なんですよー。ほんと。
てか束が八寸ですよ(爆

たくましーでしょ(^-^;
 




さて こちらはサッシュ取り付けの
内部画像です。

フラッシングって言って
万が一のサッシュからの雨漏れ・また
結露や漏水等から
躯耐を守る為
先貼りでゴムアスシートを施工してから
サッシュの取り付けなんです。

数十年後の安心の為っす。
 




おっと話は戻ってユニットバス下の
収まりです。

フレームが基礎まで伸びてるの解りますね

あと ここは収まりの関係で
基礎部は 内外両面にて基礎断熱です

真っ黒な土台の横に
もこもこしてるのは現場発泡断熱です
 



基礎〜躯体間の水切り

基礎が分厚いわ 躯体には
外貼り断熱付加だわ・・

で きっかり特注水切りだしゅ。

ここまでくると
自己満足の世界でしょうか(爆

ガリバリウム鋼板製すね。
 




20KN用ホールダウン

床合板が外部まで伸びているの解りますね
気流止めには必要なコンセンサスです
 




10KN用ホールダウンボルト

そして意味無く大きさ表示に
ラッキーストライク・・意味ねぇ/(-_-)\
 

上部画像は、基礎からのホールダウン金物。

この現場では、基礎〜躯体のみならず桁〜階下等も場所によっては緊結しています。

種類も5KN用から 35KN!用まで施工方法も多種多才に・・なんだかホールダウン金物の展示場の様な現場になっちゃいました(爆

で ちょっとマニアな用語辞典(爆

ようやくメジャーになって来たホールダウン金物ですが、その言葉の意味がわからずに使っている人が多いようです。私も似た様なモノですが(汗

地震時にかかる引き抜き力に耐える為、コンクリート基礎から柱を緊結するのが、その役割。

もちろん、ただ四隅に入れるのでは、本来の意味を持たない為、本来は個別の計算が必要でしょう(木造ぢゃ、やってる建物無いに等しいすが・笑)

■画像『左』がレイルプレートタイプで20kN用。

アンカーとは違い、15kNから30kN用まであります。構造計算にて引き抜きが掛かる柱とコンクリート基礎を緊結する訳です。

■画像『右』はボルトタイプ施工前で10kN用のボルトが出ています。

柱太ければ、相対して力が大きくなるモノではありません。お間違えの無い様。

さて、このホールダウン金物、正解として言うと元々は『Hold down』です。

下方向(down)に保持(Hold)する、つまり固定しておくと言うような意味ですね。

発音的にはホールド・ダウンなんですが、英語の発音では、dが一つとんでしまって、ホールダウンになっているわけで、良くある話です。

そのホールダウンを日本語で「引き寄せ金物」などと訳してしまったので、ちと意味が変わってしまったんですね。



正式には『ホールダウン金物』は『引き寄せ金物』では無く『ホールドする金物』と言うお話。
べつに、どーでも良いですが(笑

ちなみに、枠組み壁工法の場合は、また計算式が違います。
 

  断熱・気密




サッシュ取り付け前のフラッシング

万が一の窓からの漏水があった場合でも
躯体に水が廻らず外に逃げる様に
ゴムアスを先貼りします。

そして窓と躯体には わざと
隙間を開け 現場発泡の断熱材を
キッカリ施工します。 (^-^)v
 



足場看板新調しました。

御近隣への挨拶を兼ねてますm(_ _)m

どすか?かっきーく無いすか(笑

この看板にピンときたら
110番♪
・・通報してどーすんねん(爆
 



外部構造用合板は耐震性はもちろん
面材気密の役目も
果たします。

だから土台から桁まで
キッチリ施工するのです。はい。

あ 窓のフラッシングも見えますね。
 


こちら小屋裏桁内部です。

先貼りのベパーバリアが
良く解りますね。

垂木間に入っているのが
通気スペーサー
・・それが何やるかって言うと



軒先外壁通気から

導入した空気を・・→


 



美しく棟まで通気させるスペーサーです

堅いGWをしっかり押し込んでも
通気スペースは確保されると言う
耐久性に一役買うアイテムですね。
 



で その後高性能GWの施工です

画像は100o
その後 140oを二重に追加です
屋根断熱として高性能GW240o
もぅイメージで断熱を語るの辞めましょう。

くどいですが 矢印は先貼りベパーバリア
 



うつくしーく施工すると
こんな感じに収まります。

画像はベパーバリア(防湿)が
屋根部のみ終わってます。

防湿および浮力を抑える役目も
ありますよ。
 



モグラの様に 細かい所施工する
大工さん(笑

外は氷点下ですが
サーチライトの熱だけで
すっかり暖かい小屋裏です。

大工さん曰く『すっげーなぁ』
 



リビングなんかは
梁とかKneeBlessを化粧として
表します。

かっきーでそ(笑

屋根断熱終わったぞぃの図
 



こちら外貼り断熱施工中

こちらの現場の壁は
羊毛100oの充填断熱と
フェノールフォーム35o外貼り断熱の
付加断熱としています。

外・充填どちらか一方だけでも
次世代基準クリアな性能ですよ( ̄^ ̄)

 


こちら内部の羊毛施工中

ユニットバスが搬入される前に
その部分だけ
先にしっかり施工しておきます。

大切な事ざますわよぅ。

 

断熱材を選ぶ基準は、色々ありますがひとつに
素材の熱抵抗値(R値)と言う数字があります。

この数字は、熱の逃げにくさを示す数値(熱抵抗値)で
このR値が大きいほど熱が逃げにくく、優れた断熱材といえます。


例えば、最高基準とされる次世代断熱基準で
飛騨地区(U地域)に求められる壁のR値は充填断熱で2.7u/W。


壁を校正する全ての素材で、この数字を満足出来れば
次世代断熱基準を満たした事になります。

今更『次世代断熱相当』なんて広告見ますが・・
だから建築業界のモラルが問われるんだって/(-_-)\

 そこで弊社では、更に進んでポスト次世代として現在
充填+付加断熱を採用し、壁のR値は断熱材の性能だけで、
4.45u/W
の性能を推奨しています。

最高基準のほぼ倍の性能を満たす事で、消費熱負荷も抑える事が出来
環境のみでなく、お財布にも優しい性能を手にする事が出来ます。

詳しくは こちらへ(数字で見る断熱材の選び方)
 



はい。外貼りフェノールを貫通した
パイプ類は 仕上げ前に
何重にも防水します。

この断熱前にも しっかりブチルと
コーキングで防水しています。
 



で 換気システムの導入口を
ブチルテープ処理する Mr'kさん(笑

こんな厳しい目が
何十年後の安心として
お施主様に返って来るのです。
 



外貼り断熱は切れ目無く!

ちゃんと野地まで伸びているのが
解りますね。

化粧のKneeBlessの廻りも
しっかりと防水します。

安心よねぇ(笑
 



で場所は変わって内部

さてMr'kさん 何やってんの?

はい。羊毛断熱材切ってるんですねぃ

大工さんに見本見せる為
率先してマイスター化してます(爆

 



程なく しっかりと施工された
羊毛断熱材

綺麗に施工してありますね。

 



こちらは 1〜2階の天井裏

吸音の為
24K相当の高性能GWを
100o施工します。

いやぁ 断熱としてすら
ここまで やってる現場見ないっすけど
どんなもんでしょね(笑
 



はいっ!
美しく吸音用のGWと
壁の羊毛断熱材が設置されてます

美しいって良い事ですねぃ。


 



こちらユニットバス施工中

ちゃんと躯体断熱施工済み

こーゆートコ 仕上がってからは
見る事無いですが
大切な部分ですよ。

こちらの現場は基礎断熱ですが
床断熱の場合は
また違ったノウハウが必要です。にひっ

 



羊毛に開いた この穴は何?

将来的にFFストーブ導入した場合の為
先にパイピングしたのです。

充填断熱は後で内部が見えなくなるので
穴開ける事を想定して
先にしっかりスリーブ施工しておくのです。




ふっっふっっふっ 安心だぁ(笑
 



 
こちらの現場は 基礎〜屋根まで
スッポリと外側での断熱を持ってますので
そんなに神経質にならなくても
良いですが
内壁部の通気止め
ちゃんと抑えたいポイントです。

実際 暖かく暮らしたいと思ったら
断熱材どーのこーのよりも
コマかなノウハウの方が効いて来ますよ
 
   

  仕上げ工事

 



基礎の刷毛挽き仕上げ
空調の室外機置き場の
コンクリートもコテ仕上げです

ドレン用の配管上がってますね。


 
 


これ何か解んないですね(笑
断熱基礎の上にメッシュを掛けて
その上に2回擦ります。

このフタ手間が
経年劣化を少なくするのです
 



BLICK(模造石)を一枚一枚
貼り上げていきます。
 
 

和紙を貼るクロス屋さんの図

ビニールクロスって
10年位でダメになりますが
和紙って綺麗なままだったりします。

和紙って和風のイメージ強いですが
光の陰影が美しく
ちゃんとコーディネートしてあげれば
テイストを選びません。



特注の腕木なのねん。

ウレタン成型の上
ガラス繊維で固めてあります。

この上から塗装して仕上げなり。

BLICKには わざとアンティークに
目地材込めてみました。
 
 


板金チーム1号君
雨樋調整の図です。

ハナカクシ Rに加工してあるの
解ります?

こーゆーのもぅ辞めてぇって(笑

いぁ 
やるよ(爆

 



足場外れて 外部のKneeBlessを望む

2階からの掃き出し窓には
でっかいバルコニーが付きます。
 
 

BLICKの陰影が解りますね

うーん 美しい(笑



南向きの山からは
雪が消えました。

もぅすぐ春ですねぃ。
 


勾配天井部
ドライウォール前の
下地完了♪



木製サッシュとパネリングの図

パネリングはレッドシダーをチョイスし
構造躯体と併せてみました。
 
 

さて これ何でしょ

はい正解。木です(爆

吉野桧の尺柱

なんとまぁ こんなん使って
木製バルコニーの作成です♪

いいわぁ。



レッカーで吊って建て方です。

これはこれで重いのよ(笑
 
 

事前に加工したホゾ穴に
梁を差し込んでいきます。
 



だいぶ組まれました。

あと床組んだり手すりつけたりと。

床部分など色が違うとお気付きでしょうが
防腐塗料を塗ってます。

あとから塗れない所は
最初にやっとくと 持ちが違うんですねぃ。
 
 

で 柱は組んだ後塗装です。

どすか 尺柱の逞しさ伝わりませんか。



玄関廻りの塗装
クラウンにディンティル付きをチョイス

ぜーんぶカラーコーディネートの上
現場塗装です。

良くなってくるわん♪
 
 


と 内部の輸入建具も
木製サッシュも全て現場塗装♪

ちゃんと全てコーディネート出来ます。
出来合いの貼りモノ嫌いなアイズです(笑

でも塗装屋さん曰く・・
塗る所多すぎ(爆
 



工事も終盤に掛かり
表しの梁や柱を
ちょっとお化粧かてら磨きます。

またしても良い香りが・・


とっても面倒な作業ですが
やはりやっとくと 後綺麗なんですよね。


 



はい。再登場クロス屋さん。
今貼ってるのはドライウォール処理後の
ウッドチップペーパーです。

一度それ貼ってからその上に
漆喰塗装かける事により
微妙な陰影が出て素敵なんざます。

健康なのはもちろん!
経年変化にも強く 後々のリモデル時にも
廃材を出しません!にひひ。
 



漆喰塗りあげて ほぼ完了したリビング

あぁ・・素敵ざますぅ(笑

 



配電盤施工の電気屋さん

傷つけないでやるのは
骨折れるのよぉって(笑
 



ほぼ完了したリビングの一画

夕方ひとり電気関係のチェックです。

木製サッシュとドライウォール壁が
とっても良い雰囲気でしゅ。
 


こちらダイニング

カバの無垢フロアに
レッドシダーの壁と木製サッシュ・・

決まり過ぎだ(獏



って訳で ようやくサスティナブルハウスの完成です!

完成画像はこちら♪

内容は削ってご紹介してますので
あそこは?なんてご質問ありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
 

建築日記に何か御要望・ご意見などございましたら御教授頂ければ幸いですm(_ _)m



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