DDTは環境ホルモン それって怖いのか?

05年10月の一言より記述


環境省は、殺虫剤としてかつて大量に使用された、有機塩素化合物「DDT(ジクロロジフェニルトリクロロエタン)」に魚類の生殖機能などに影響を与える環境ホルモン作用(内分泌かく乱作用)があるとする試験結果をまとめた。


同省が内分泌かく乱作用を確認したのは、ノニルフェノール・オクチルフェノール・ビスフェノールAに次いで4物質目。


メダカを使った試験で、低濃度のDDTにさらすと、繁殖期のメスに特徴的なたんぱく質がオスでも増えることを確かめた。
精巣の一部に卵巣の細胞が混じったりすることも分かっている。


ただし メダカの話。


また、河川などで実際に測定されるDDTの濃度は、影響が心配される濃度の100分の1以下で、現実的な危険度は低いと見て良い。


ちなみにDDTとは 第2次世界大戦後、蚊やシラミ退治などのため大量に使用。毒性の強さなどが問題となり 1971年に農薬としての販売が禁止され、81年には輸入/製造も禁止となっている。


と、ここまでをサワリとして、環境ホルモン考察。


環境ホルモンと呼ばれる『内分泌攪乱物質』のヒトへの影響を評価するため、同じ哺乳(ほにゅう)類であるネズミを使った試験も実施しているが、4物質とも内分泌かく乱作用は認められていないのが現実。


そう 確かな証拠は何処にも無いのだ。


ちょっと頭の横に置いておく必要はあるだろうけど、一部の学者が 自分の収入の為に、でっちあげた功罪と言われても、しかたがないと言えばしかたがない状況。


ちなみに、内分泌攪乱物質と言われるその物質の効能?は、甲状腺・副腎皮質・卵巣・精巣などの細胞で合成され、生体の恒常性・生殖・発生・行動などに関与するとされる。


すなわち内分泌攪乱物質とはホルモンの合成や分泌・受容体への結合などを阻害したり強めたりする性質を持ち、体外から取り込まれた物質をさす。


ゴミなどを燃やすと出てくる、ダイオキシン類・有機塩素系の殺虫剤・プラスチック原料や可塑剤などの一部・カネミ油症で知られるポリ塩化ビフェニール(PUB)などに内物分泌攪乱作用があることが、動物実験や試験管などの実験で示されている。


もちろん内分泌攪乱作用が、疑われる物質は、私達の廻りを取り巻き、実は私達の体内にも存在しているのだ。


さて、そのダイオキシンやPCB、有機塩素系残留農薬からの主な暴露(摂取元)は魚介類。


特に日本人のダイオキシンの摂取源NO’1はマグロ。地域の焼却炉や個人の焚き火では無い。(こんな事書くと寿司安くなるかな?笑


本題のDDTの一番の摂取源もやはり魚介類。


また今でも、赤道直下で使われるDDTが海流に乗って、日本近辺まで到達している事にも尽きる。


もちろん 日本の側まで流れて来なくても、スーパーに並んだ遠海魚なんかは近海モノに比べ 格段に含有量が多い事は容易に想像できる。


限りなく摂取を減らそうと思えば、貧困な国から(途上国)換えていかなければ全く意味を持たない事がお解り頂けるだろう。


さて 話は戻り ダイオキシンやDDTなんかも含んだ魚介類。


研究でも魚介類の摂取頻度が多いほど これらの物質の血中濃度が高かったのは事実。ただし そんなレベルでは健康への影響が全く確認できないのも事実。


むしろ魚介類を良く食べる人の方が、心臓病予防や脳神経機能の面から 健康的であると言える様だ。


では どれくらいの量で病気に対するリスクが高くなるのだろう?


じ・つ・わ・・1999年から、内分泌攪乱物質のヒトへの健康影響について、日本人を対象とした免疫研究によると(現在も続行中)現時点では、合成ホルモン剤や高濃度ダイオキシン暴露の様な例外を除くと、ヒト集団において内部攪乱物質による健康被害が確実とされる事例は全く無い。無いのですよ。


たぶん、これからも平行線をたどる事だろう。
危険だ!って言うのは簡単。健康被害に陥るだろう原因を探すのは、結構楽な事で、それを逆に完璧に安全!と言い切れる証拠を導くことは非常に困難を要する事だから。特に『安全』って言うキーワードは無に等しいから。


この問題は、最近話題のアスベストとは異なる。


結論として 環境ホルモンと呼ばれる物質のヒトへの暴露経路で、一番高いのは食事。だからって すぐなんでもかんでも悪いからって避ける必要は無い。健康を意識するのなら、何でもバランス良く食す事が一番だと言う事ね。


ほら 昔っから言うぢゃ無い。


食べ物は 一つのモノばかり摂らないで、全部ちょっとずつ良く噛んで、腹八分目って。これがやっぱり大正解。